2016.05.29
野球肩 リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線離開)の症例発表
野球肩の症例発表です。 ※野球肩の説明についてはこちら!
小学6年生。
「三日ほど前からボールを投げていたら、痛みが出た。」
という訴えで来院。
今回以外でも、以前から何回か痛くなることがあったそうです。
日常生活では、全く痛みなし。
しかし投球時のみ痛みが出ます。
徒手検査(私たちがおこなう検査)では、上腕骨の骨端線部に痛みがあり、「上腕骨骨端線離開いわゆるリトルリーガーショルダー」の疑いで精密検査を受けることになりました。
下記の図は、右上腕骨(右腕)のレントゲン像です。
そして、二枚目は左腕の正常なレントゲン像。
一枚目と二枚目の写真では、微妙ではありますが、一枚目の赤丸印の部分に開きがあります。
レントゲン検査で医師から「上腕骨近位骨端線離開(リトルリーガーズショルダー)」の診断を受けました。
この患者様が、今回の疾患になってしまった原因の一つとしては、「投球時テイクバックからのトップがしっかり作れていなかったこと」 が原因で肘が下がってしまう事がひとつと考えられます。
下記に投球動作の説明を記載します。
・「障害予防及びパフォーマンスアップのための投球動作指導」 の欄に記載してあります。
上記の「投球動作のながれについて」の欄から見ていただくと、ウエイトシフト期 から投球開始期にあたります。
この動作ができていないため、肘が下がっていしまっているのです。(なぜかという解剖学・運動学的説明は省略させていただきます。)
肘が下がると、肩の関節のひねり動作が制限されてしまいます。(回旋動作)
すると、小中学生のような、まだ骨の発育が不完全な子にこのような障害(リトルリーガーズショルダー)が起きてしまいます。
下記の図のような加速期、すなわち肩のひねりが加わる時に上腕骨近位端部で負荷がかかります。
今回の患者様は、一ヶ月で骨が元に戻り回復しました。
今週から投球リハビリ外来をする予定でいます。
肩肘の障害は年齢によって、痛める場所が微妙にことなります。
肩肘の痛みにお困りの方は、当院へお問い合わせください。
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