手首の損傷。　ＴＦＣＣ損傷。

ＴＦＣＣ損傷。

バレーボールのプレー中、地面に手を衝いた際に三角線維軟骨損傷（TFCC）した患者様の症例です。

TFCC（三角線維軟骨複合体）とは、手首の関節内小指側（尺骨）に存在する軟骨のことを指します。

下記の図は右手の模型です。

この軟骨（ＴＦＣＣ）は、前腕の２本骨（橈骨と尺骨）の間にある遠位橈尺関節を安定させ衝撃を抑えクッションのような役割を果たします。

ＴＦＣＣ損傷は、転倒して手を衝いた際、手首に強く捻る力（バットを振る、鉄棒をした際など）などの外傷によるものが多いですが、日常生活でも損傷することがあります。

症状は、患部の腫れ、手を地面に着く際の痛み（手の平を地面につく手首の背屈強制）、尺屈強制（小指側に手首を傾ける）、圧痛（患部を押す痛み）。

また、日常生活でタオルを絞る、蛇口をひねるといった動作でも痛みを起こします。

患者様は、バレーボール中に手を衝き、当院に来院されましたが、引退を一月後に控えていたため、固定材を含めたテーピングで練習を続け、最後の大会に無事出場することができました。

大会後、5週間の固定をして、損傷した軟骨を治します。

意外に多い疾患です、

手首の痛みでお困りの方は、ご相談下さい。