ド・ケルバン病（腱鞘炎）の症例発表。

５０代男性。　 

 配達の仕事をしています。

右手首親指側に痛みが出たため来院。

診させてもらったところ「ド・ケルバン病」でした。

「ド・ケルバン」は、手首の親指側にできる腱鞘炎のことをいいます。

 ド・ケルバンの発生部位は、母指側の手首（橈骨茎状突起）と伸筋支帯という筋肉を抑えるバンドのようなもので形成されている「第1区画」で炎症が起きます。

 ここを通過する筋肉の腱である長母指外転筋と短母指伸筋がこすれて炎症が起きます。

 重い荷物を繰り返し持ったことが原因でしょう。

 患者様には、仕事をなかなか休めない為、少し時間がかかることを説明しました。（早いと10日～二週間ほどで治りますが、今回は三週間から一ヶ月。）

治療は、患部の消炎と患部と関係する筋の治療。（超音波や筋肉の活動を高める手技）

 来院４日目で痛みが少し軽減。

 その後、仕事の影響もあり、再発を繰り返しながら四週間で治癒しました。

治療方法安静方法などは患者様により変わってきます。

なかなか治らない方がいましたら、当院へご相談下さい。