腱鞘炎（ド・ケルバン）の症例発表です。　☆腱鞘炎の説明はこちら

40代女性。　工場のライン作業のパートアルバイト。

 一日５時間。週に４回のシフトで仕事をしていおり、仕事が終わった帰りにはいつも腕がパンパンだそうです。

ド・ケルバンとは、手首にできる腱鞘炎です。

起こる場所は、母指側の手首（橈骨茎状突起）と伸筋支帯という筋肉を抑えるバンドのようなもので形成されている「第1区画」で炎症が起こります。

ここを通過する長母指外転筋と短母指伸筋がすれて炎症を起こします。

今回の患者様のように物を包装する仕事やよく書き物をする方、何かをつまむ動作が多い方によく起こる疾患です。

この患者様は、仕事をなかなか休めない為、少し時間がかかることを説明しました。（早いと10日～二週間ほどで治ります。）

仕事量によりますが、今回の症状 は、おおよそ３～４週ほどかかることを説明し、治療をしていきます。

治療は、患部の消炎と患部と関係する筋の治療。

仕事中や日常生活の動作指導、仕事中に肩首にも原因があることを伝え肩首のストレッチも指導をしました。

仕事中は、患部の負担を減らすためテーピング固定をします。

来院５日目で痛みが少し軽減。

しかし、次の日の仕事で職場のスタッフの人数が少なかったため仕事量増加。

再度炎症が出て痛みが再発しました。

二度目の炎症も二日で治まり、計画通り４週間で治癒しました。

社会人の患者様または専業主婦の方は、一日の仕事を休むことはできません。

ですので仕事をしながら治療をする必要があるため少し時間がかかってしまうのです。

もちろん仕事を中で負担の掛かりづらい仕事の仕方などは提案させていただきます。

仕事がなかなか休めないけど何とかして欲しい方がいましたら、お問い合わせください。