2017.06.28
ギックリ腰 症例発表50代男性
ギックリ腰の症例発表です。
50代男性。
前日、自宅で くしゃみをした際に激痛が走り、そのまま動けなくなる。
その日は一日寝たきりで動けなかったそうです。
次の日、ご家族の方に担がれながら来院。
自力で立っていられないほどひどい状態でした。
歩き方は、腰をくの字に曲げないようにそーっとそーっと歩くような状態です。
状態を診させてもらったところ診断は、ギックリ腰。 ※ぎっくり腰とは?説明はこちら
これまで何回も説明していましたが、「ぎっくり腰」は病名ではありません。
今回の患者様の症状を正確に言えば「腰の筋肉の肉離れ」です。(前回ぎっくり腰の症例発表を紹介したときはケイレンと説明しました。)
肉離れは、みなさんがイメージされるように筋肉が切れてしまうことです。
筋肉が切れてしまった場合は修復されるまでは、最低でも2週~3週かかります。(3日~1週間程で動き自体は改善されます。)
ですので患者様に今現在起こっている病態、これから治るまでどのような生活・治療をしていかなくてはいけないのかをしっかりと理解して納得していただかなくてはなりません。
一回目の治療では、肉離れを起こしたばかりなので患部に炎症反応が非常に強く出ています。(炎症とは→患部の熱感・痛み・腫れなどなど)
この炎症を抑える治療をし、お帰りの際は腰のコルセットをしたうえでなんとか自力で歩いて帰れるようになりましたが、最低一週間は安静が必要です。
この患者様は、幸い有給休暇がとれるとおっしゃっていたので5日間は、仕事を休んでもらうことになりました。
受傷3日後
炎症反応が落ち着き強い痛みはかなり軽減しました。歩行はややぎこちないもののコルセットをした上で普通に歩くことができます。
ただ、腰の前後屈動作は以前できません。この期間では筋肉の修復はされておらず、腰を曲げ伸ばしすると肉離れを起こしたところが開いてしまうからです。
受傷10日後
ゆっくりですがしゃがめるようになりました。腰の前屈後屈も軽くですができるようになってきています。
筋肉も修復されてきている状態です。
この頃から軽いリハビリを開始します。(リハビリの開始時期は、一人一人状態に合わせてやっており、リハビリ時期には人により差があります。)
受傷17日後
コルセットを外し、軽くランニングができるようになりました。
日常生活は、ほとんど支障がありません。
受傷20日後
治癒。
今回、腰が治ったとしても「ぎっくり腰」なってしまった原因を把握して、その原因を改善しなくてはなりません。
この患者様は、デスクワークで一日中座っているそうです。
ですので、腰の筋肉が普段から相当負担がかかり、筋肉の状態がぎっくり腰になる前から良くなかったのだと思います。
以前のブログで紹介したと思いますが、人間は同じ姿勢を維持できる時間は約20分。
20分経過すると体制を少し変えたり、立ち上がって歩いたりと筋肉を一度リセットしなくてはなりません。
当院での治療が終わってからも、教えたストレッチ・軽い運動を継続していただきます。
また、日常生活で負担のかかる動作を説明し、なるべくやらないように指導させていただきました。
腰痛は、なぜ痛くなってしまうのか原因をしっかり見つけないと治りません。
逆に原因が見つかれば腰痛も治るはずです。(内科的疾患が原因のものは除きます)
腰痛にお困りの方、当院へご相談ください。
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