2015.11.14
上腕二頭筋長頭腱断裂 (じょうわんにとうきんちょうとうけんだんれつ)
上腕二頭筋とは肩関節付近から始まり(起始・関節上結節)、肘関節付近(停止・橈骨粗面)に停止します。
※上記の説明は上腕二頭筋の長頭です。
マンガのポパイをイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、腕の力こぶを作る筋肉で、上記で説明したものが長頭。
長頭のすぐ脇に短頭があり、長頭と短頭の二つの筋肉が合わさり上腕二頭筋となります。
この筋肉が断裂するのですが、断裂場所は上腕のど真ん中ではなく、その上方。結節間溝という場所で断裂がおこります。
下記の図は右肩の正面像
この上腕骨の結節間溝で上腕二頭筋の長頭腱が通過し、肩を動かすと常に刺激を受け摩耗しやすい骨の構造になっています。
一方、明らかな外傷として重い荷物を持ったときやスポーツ活動などに伴い、急に力を入れた時にブチッ、という音とともに断裂を起こすこともあります。 (剣道や柔道など力を急激に働かせた際に)
上腕二頭筋が(上腕部中央)断裂すると力こぶの部分が膨隆して手を下げた状態でも膨らんで見えます。
症状は断裂しても痛みを感じない場合と断裂音とともに強い痛みを伴う場合があります。(痛まないケースが多い)
上腕に皮下出血斑(内出血)が出現します。
40歳以上の方は、腱の変性が生じ、脆弱になるため発生頻度が高くなります。
上腕二頭筋長頭腱の断裂では完全断裂でも肘を曲げることができます。
上腕二頭筋短頭、上腕筋、腕橈骨筋など、その他の筋肉も肘を曲げる作用があるからです。
治療は基本的には、保存療法が主体で手術をしないことが多いです。
※上記で書いたようにほかの筋肉が肘の曲げ伸ばしをカバーするため、切れてそのままでも日常生活程度なら支障はありません。
ですので切れてしまう前に予防が必要です。
普段からストレッチなどを心がけましょう。
機会があるときに上腕二頭筋のストレッチなども載せていきます。
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