前腕部骨折（橈骨遠位端骨折）の症例発表です。

小学６年生　公園で遊んだ際に手をついて受傷。

 初診時は、骨折があると思われる部分に限局性圧痛（押しての痛み）、前腕部の軽度な腫れ手首を動かす時の痛み（掌屈・背屈）がありました。

下記の図は、右手・手の甲（背側側）のレントゲン像です。

 赤丸の部分に微妙ですが骨折線が見られます。（若木骨折）

 二枚目は、母指側の横から撮影したレントゲン像です。（橈側方向）

この骨折線から推測すると、この患者様は手を地面についた際に、後ろにつんのめりそうになり、手を回外位にした状態でついてしまったと予想できます。

骨をぶつけた角度、転んだ際などの骨の負担のかかり方（外力のかかり方）などで、骨折線が（折れ方）違ってきます。

 今回の骨折は、骨全体が折れているわけではなく、いわゆるヒビ骨折（不全骨折）でしたので、三週間の固定とリハビリで治癒しました。

折れ方、骨折をした場所で固定期間、治癒期間が変わります。

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