2018.01.10
投球リハビリ外来活動報告 小学4年生
投球リハビリ外来活動報告です。
小学4年生。外野手。右投げ。
整形外科で「野球肘内側型」と診断、そのまま治療を受けて治ってから復帰したが、投球時の肘の痛みが取れておらず当院へ来院。
☆野球肘についての説明はこちら ☆野球肘の過去の症例はこちら
診させてもらったところ、痛みの原因は肘周囲にある筋肉でした。
リハビリ不足です。
患者様には、何回か治療をすれば痛みが取れることを説明し、この日「投球リハビリ外来」を一緒におこないました。
今回「投球リハビリ外来」で確認できた修正ポイントは
「身体の開き」 「肘伸展」 「スナップ投げ」の3つです。
まずは、「身体の開き」
この選手は、コッキング期(投球開始期)には、すでに身体が正面を向いてしまっています。
こうなると下半身からの回転力が腕に伝えることができず、「手投げ」の状態になってしまいます。
この「手投げ」は、肩肘に大きく負担をかける要因となります。
次に「肘の伸展(肘を故意に伸ばしてしまう)」です。
一個目の身体が開いてしまうことと関係がありますが、体幹のひねりが使えませんので腕をめいいっぱい振ろうとします。
この選手は、腕を強く振ろうとしたことでボールリリース時に肘を故意に伸ばしてしまう投げ方となったのかもしれません。
負担のかからない正しいフォームは、肘を故意に伸ばしません。
投球動作で結果的に自然に肘が伸びます。(スナップスローも同様です。)→☆スナップスローについての過去のブログはこちら
適切なフォームは、腕を振る側の手がテイクバックからトップが正しい位置にいけていること。
体幹の回転が正しく出来ていれば、身体の回転始動時、まだ腕を振る側の手はトップの位置に残っています。
そこから投球開始期→リリース期と腕が振れ肘が自然と伸びていきます。
3つ目の「スナップ投げ」
正確なスナップスローは、上記の「スナップスローの過去のブログで見てください」
この3つ目のスナップ投げは、リリース時にあえて手首を返してしまうクセがありました。(手関節屈曲動作)
この投げ方をすると、前腕部の筋肉を必要以上に使ってしまい、肘の痛みの原因となってしまいます。
投球時には、手首を返す(手関節屈曲)動作はしません。
フォーロスルー時に手の力が抜けて脱力した際に手首が曲がったように見えることがあるかもしれません。
このように投球動作は、こうなっているから結果的に腕の振りがこうなり、ここを痛めてしまうなど全体的に見ていかなくてはなりません。
私たちは、痛みの原因や投球動作を医学・的運動学的にみて患者様に提案・指導をしています。
お困りの方、疑問に思っている方は、お気軽にお問い合わせください。
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