2016.11.06
投球リハビリ外来活動報告
投球リハビリ外来の報告をします。(※投球リハビリ外来をうけた患者様全ての人をご紹介できるわけではありませんのでご了承ください。)
小学5年生。投手。
首から腕にかけてのシビレ感を訴え来院。
シビレの原因は、首周囲の筋肉(特に斜角筋)のこわばりによる首から腕にかけて通る神経の絞扼症状でした。
いわゆる胸郭出口症候群といい、筋肉や靭帯をはじめ首周囲の組織が腕までつながっている末梢神経を途中で圧迫し、シビレや感覚障害、時には筋力低下を起こす疾患です。 ※胸郭出口症候群の説明はこちら!
この選手の場合は、日常生活で特に原因と考えられるものはなく、投球動作が原因でこの疾患を起こしたと考えました。
実際に投球動作を見たところ、やはり首の筋肉に負担のかかる投球動作をしていました。
一つは、テイクバック動作に原因がありました。(テイクバック時に肘が下がっている。)
テイクバックをしっかりと作ることができていなかったので、肘がトップの位置まで上げることができませんでした。
まずは、正しいテイクバックの作り方を指導します。(↓下記の図がテイクバックを指導している写真です。)
このテイクバックがしっかり作れないと投球時に腕が上がりきらない現象が起こります。
腕が上がらないと身体は無理に腕を上げようとします。 この無理に上げようとする動作が首の筋肉(特に僧帽筋と斜角筋)に大きく負担をかけます。
上記のように、このように無理な角度で腕を上げると腕の軌道がおかしくなります。
この選手の場合は、テイクバックからリリース期まで腕をあげようと意識しすぎていたため上半身の前倒し投げになっていました。
つまり、通常は体幹のひねりでボールを投げますが、体幹のひねりではなく体幹を前に倒す動きに変わってしまったのです。
正しい体感のひねりも指導しました。↓
今回は、肩肘に問題はそれほどありませんでしたが、このままの投げ方で投げていれば十分投球障害を起こす可能性があります。
投球リハビリ外来で指導後、テイクバックからリリースまでの動きがスムーズになりました。
まだ投球リハビリ一回目なので、改善点はまだまだありますが、大きのポイントは修正できました。これからもっと良くなっていくでしょう。
ブログの写真転載を許可をして頂き、ご協力ありがとうございました!
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