2016.09.26
投球リハビリ外来活動報告
先日、投球リハビリ外来をおこなった患者様についての説明をしたいと思います。
小学生5年生。右投げ投手。
この患者様は、初診時の状態は、肩の前部にある上腕二頭筋長頭腱の炎症を起こしていました。
投球フォームが原因で肩に負担がかかっている可能性があることを説明し、投球リハビリ外来をすることになりました。
まずは、治療をして炎症が引かせます。
その後、投球リハビリ外来をおこないました。
今回の疾患(上腕二頭筋長頭腱炎)を起こした原因は、ウエイトシフト(体重移動)とボールをリリースする際の上体の軸の崩れが原因です。
つまり、上半身と下半身のバランスが崩れていたためでした。
投球動作は、
1)投球準備期
2)ウエイトシフト期
3)投球開始期
4)リリース期
5)フォロースルー期
という形で投球がおこなわれます。
(このページの下の欄「障害予防及びパフォーマンスアップのための投球動作指導」に説明があります。)
この患者様は、投球準備期の足を上げる段階から股関節に余計なひねりが入り(上記の写真の時)、さらに上半身の始動が遅れるため、投げるための準備が間に合わない状態で、そのままウエイトシフト(体重移動)に入ってしまう癖がありました。
それが原因で右腕を正しいトップの位置に持っていけずそのまま投げてしまうため、リリース期に肘が下がってしまうのです。
また、肘が低い状態での投球動作は、投じたボールに対しても影響が大きく、シュート回転をしてしまったり、スライダーのように指先で引っ掛けてしまい、コントロールを乱す原因にもなります。
肘が下がると肘に負担がかかりますが、肩関節の動きも制限されて負担がかかってしまいます。
ですので、肩関節の運動が制限され、肩の前部にある上腕二頭筋腱に繰り返しの負荷がかかったのではないでしょうか。
この患者様は、投球リハビリ外来を2回程おこなってからフォームがかなり改善されてきました。
投球動作は、細かい動きのズレで全体が崩れてしまうことがあります。
投球でお困りの方、ご相談ください。
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