投球障害活動日記

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野球肘 小学4年生  症例発表


野球肘についての症例発表をです。

 

今回は、「離断性骨軟骨炎」についての疾患を紹介します。         ※この疾患の好発年齢は10~14歳頃

 

小学4年生  投手 左投げ

 

 昨年8月、野球の練習中に肘の外側に痛みが出て、その後、投げたり休んだりを繰り返したものの、結局痛みが変わらず当院へ来院。(日常生活では全く痛みはありません。)

 

その前に、ここで投球の際の身体の機能について説明します。

 

肘関節の外側には、手首を伸ばしたり(背屈)、手指を伸ばしたりする筋肉がついています。(前腕の伸筋群)

 

 

ボールを投げる際は、上記で書いたものと逆側の筋肉である、手首を内側に捻る筋肉や手指を曲げる筋肉が働きます。(前腕屈筋群)

 

ボールを投げる際は、肘の外側の筋肉(前腕伸筋群)は、ほとんど使われません。

 

 

 なぜ肘の外側をいためてしまったのか?

 

 

投球動作で、一番肩や肘に負担のかかるのは、「加速期」と言われるボールを離すまでにおこなう動作(リリース)、つまり、腕を振る動作です。

 

 

この時、肘の外側には、腕頭関節と呼ばれる関節が存在し、投球の際(加速期)に、過剰な負担によって関節面同士が衝突して損傷を起こします。

 

 

このことが原因となり、離断性骨軟骨炎になります。

 

 

この離断性骨軟骨炎の初期の症状であれば、保存療法(安静)で治すことができます。

 

 

しかし、症状が進行すると手術が必要になってしまいます。

 

 

 

これから野球の試合が本格的に多くなります。

 

連投連投となり、肘を壊してしまう子が多くなっているのが現状です。

 

当院でもこの離断性骨軟骨炎になり、何人かが治療を受けています。

 

患部の治癒後、早期復帰、再発予防のために当院がおこなっている投球リハビリ外来」で多くの野球少年が復帰し、今でも元気にプレーしています。

 

肘の外側に痛みが出た場合、無理をさせずに早めの受診をおすすめします。

 

 

 

下記の図は、左肘のレントゲン画像です。

赤丸の部分で骨(軟骨)の部分で損傷がおきています。

 

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むさしなかはら接骨院

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