2016.01.26
間違った投球フォーム
投球フォームの間違い。
今回は、「胸を張って投げる」 についてです。
よく、胸を張って投げるように。
と、指導された方がいるのではないでしょうか。
プロ野球選手の投球フォームの写真を見てみると、ほとんどの選手が胸を張った綺麗なフォームで投げています。
胸を張ることは正しくもあり、また間違いでもあります。
胸を張ってなげるというポイントは、意識をして胸を張るのか。 また、結果として胸が張るのかの違いです。
投球動作の流れだと、テイクバック(※1)から、いわゆるトップ(※2)の状態になります。
※1 ボールを投げ始める前の準備段階。軸足と反対側の足を上げてホームベース側に接地する(ウエイトシフト期)までの手の動き。
※2 ボールを投げ始める前の形。
ホームベース側の踏み込み足が地面に接地すると、身体の回転運動がスタートします。
ここがポイント!!
身体の回転運動が始まると、ボールの質量があるため、肩関節を中心に外旋トルク(上腕が外側に回旋)が発生します。
結果的に、肩甲骨も後方に移動(内転)し、肩甲骨の後方への傾斜も強くなります。
肩甲骨の後方への傾斜を出すには、胸椎の伸展(胸を張る)することも重要です。
これらの投球の動作が、胸を張ったように見える動作です。
故意に胸を張って投げようとすると、肩関節が後方に引かれてしまいます。(水平伸展)
腕を後ろに引き過ぎてしまうと、腕がスムーズに回らずトップが作れなくなるばかりか(解剖学的に腕を後ろに引いた状態から上げるのは不可能)、肩関節の前方と肘関節の内側にかなり負荷がかかり、肩肘のケガの原因になってしまいます。
プロ野球の投手を見ると、胸を張ったようなフォームに見えて、格好よく見えます。
しかし、外見ばかりで真似てしまうと、ケガのリスクが上がることもよくあります。
正しい胸の張り方を身につけることが大切です。
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