2018.04.19
バーナー症候群
バーナーとは
アメリカンフットボールやラグビーなどの激しいコンタクトスポーツで起こる疾患です。
頭部や頚部に強い外力を瞬間的に受けた際、起こる「一過性の神経障害」です。
バーナーになる原因は、頚椎に強い外力が加わり、首の伸展、屈曲などが強制されると頚椎の神経が通る椎間孔で狭窄が起こり、神経が圧迫され一過性の神経障害が起こります。
下記の写真の→ように頭部の前方、側方、頭頂部からの強い衝撃でバーナーになることが多いです。✖は障害部位。
また、首周囲の筋肉が首から腕にかけて通る神経を圧迫し、同じバーナーの症状が出ることがあります。
この障害が起こる神経は、腕神経叢(わんしんけいそう)といい、首から腕にかけて走っている神経の束に繋がっています。
神経が障害されると首から肩にかけて、また腕にかけて強い痛みやしびれ、脱力感を感じ、上肢の筋力低下を起こすこともあります。(時に背部に症状が出ることもあります。)
一過性なのものが多く、しびれや痛みは数分で軽快することが多いですが、なかには数ヶ月続くものもあります。
まるで燃えているかのように熱く感じるため「バーナー」という名がつきました。
症状がすぐに軽快し、その後も表れないものもあれば心配いらないでしょう。
しかし、重度のものだとコンタクトする度にしびれや激痛が走り、プレーの継続ができなくなりパフォーマンスは著しく下がります。
正しい治療をし、治癒してから競技に復帰するのがよいでしょう。
また、痛めた場所がどこなのかで症状の表れる身体の部位が異なります。
簡単に説明すると「第1頚椎~第4頚椎→首から肩にかけて」「第5頚椎~第8頚椎→肩から前腕部、指先にかけて」
実際、第4頚椎~第6頚椎の障害が多く、肩から前腕外側の知覚障害(しびれ感、鈍痛)、肩を挙げたり肘を曲げたり動かしづらくなる症状が出ます。
バーナー症状がなかなか治らない方、治っては繰り返す「バーナー癖」の方は原因を見極める必要があります。
※先天的に頚椎の骨格によりバーナーになりやすい方もいるかもしれません。また、相手に当たるヒットの仕方も問題があれば改善の必要があります。
障害部位がどうなってしまっているのか?
頚椎の神経を含め周囲に炎症が残っている場合は、患部を安静にさせなくてはなりません。
首周囲筋の緊張が原因でバーナー症状が出ている場合は、筋肉の柔軟性を改善しなくてはなりません。
首肩周囲の筋肉も何十種類とあります。
筋肉に対して治療をする場合は、どれが原因なのかを見極めていきます。
症状が治ってから、自身でのケアも必要です。
首周囲の筋力強化(僧帽筋や首前後に付着する筋肉)やストレッチをするなど筋肉の柔軟性をつけることが重要です。(頸部筋の柔軟性がないとバーナーになりやすい傾向にあります。)
※アメリカンフットボールやラグビートップチームの選手でも意外にもストレッチなどのケアをしていない選手が多いです。首のストレッチだけでも前後左右、斜めと何種類もストレッチ法があります。
また、腰や股関節の動きも関係してきます。問題がある方は改善する必要があるでしょう。
当院では、症状・原因をしっかり見極め治療にあたっています。
なかなか痛みが取れない方、繰り返しバーナーになり悩んでいる方がいましたらご相談ください。
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